新型コロナウイルスで地域はどう変わるか

地域社会

2020年初頭に中国の武漢から始まった新型コロナウイルスのパンデミックは、おそらく社会の風景を一変してしまいました。おそらくは、といったのはその立場によって見えている風景は全然ちがっていると思えるからです。
うちの会社は社員の大半を在宅勤務に変えてもらい、オフィスは常に2から3人しかいません。しかし、仕事には今のところ大きな影響はありません。
私は、東京に家族がいて単身赴任で地方都市にいるのですが、東京に帰ることが叶わなくなりました。こちらの地域で確認された感染者の多くは、東京圏の地縁者が地域に帰省または来訪することで感染したため、東京圏への移動にはとても神経質になっているからです。
また、仕事に大きな影響があった人もいるでしょうし、影響はこれから始まる、という人も多くいるように思います。

かつては、実際は症状の出ない感染者が大勢潜んでいるのに、PCR検査が不十分なので顕在化していないのではないか、という懸念をもつ人が多かったのですが、どうやら日本は他の東アジア諸国と同じく感染が広がらない、なにか特別な要因があるようで、蔓延するという状態にはなっていないようです。
しかし、非常事態宣言も解除になりましたが、地方でもまちを歩いている人は、ほとんどがマスクを装着しているし、役所の窓口や店舗のレジには透明なシートが貼られていて、シート越しでの対応になっています。

多くは感染していない同士の接触だろうと思われるのですが、万が一の可能性のためにマスクやシートなどで重装備をしているのを見ていると、この状態がいつまで続くのだろうかと、ため息が出ます。今後、このような形式的で面倒な防御が続くのか、それとも少しずつ緩んでいくのか、わかりません。しかし、東京では一旦収束したように見えた感染者の数がじわりと増えてきていることから、東京との物理的な移動の抑制は、今後も続くどころか、ますます過剰になってくるように思います。

それはそれとして、地方に住む人としての関心事は、地方での感染者が途絶える中で、接触を過剰に避ける生活スタイルというのは、いつまで続くのか、ということです。

会社をリモート勤務にしてみると、これはこれで合理的な部分があります。無駄な会議が減ったのに加え、これまで積極的に利用されなかったITツールが普及し始めています。これは今後も進んでいくのか。それとも、ワクチンや対応薬に詩出現で収束したらもとに戻るのか。

東京圏と地方との大きな違いは、そのようなITツールの採用権限を持つ人の年齢層が圧倒的に高いことで、そのために普及が進みませんでした。新型コロナウイルスは決定権限者の年齢層を変えるまでには至らないでしょうから、自粛が終われば元に戻る可能性が大きいのですが、長引けば案外地方でも構造変革をもたらすかもしれない、と密かに期待をしています。